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■works for wokshop (4/3月→4/12水)

とにかくやるということ、
手を動かした結果を大事にするということを叩きこまれる。
細かい部分のクオリティーが大事なのではなく、
物理的に手を動かすことによってなにかがそこに現れてくるということ(物との対話)、
それを見た人との間に対話が始まるということ、
これが課題をやり続けることの意義だった。

■1. 家に帰るまでの地図 (4/3月→4/4火)
今日ワークショップから家に帰るまでの地図を作る。メディアは問わない。

ビデオカメラで蛍光灯やモニター、自分のWebページ、原宿駅前、自宅の照明、地図
などを撮影した。
・作品

Michael: 映像を見せるとき、解説する必要はない。それがライトであるとも、モニ
ターであるとも言わないほうがいい。見た通りに感じさせればいい。開設したことに
よって魔法が消えてしまった。
John: スケールの問題がある。自分より大きいくらいにプロジェクションしてみると
違う感じがでるね。ビデオを撮るときに編集しながら撮ってみるといい。それがリズ
ムを生じさせる。
Michael: 最後の地図は直接的すぎてつまんないね。

■2. ドローイング (4/4火)
A全くらいの巨大な紙に床にしき、ドローイングをしていく。前半は自由に、
後半、音楽を、それが心にしみわたるまで聞き、それから描きはじめる。

前半: 骸骨、キャラクター風の絵、波の絵、抽象的な立体物
後半: 抽象的な対称的な線画、インクを溶かして紙全面塗りつぶしたもの、叫ぶ男、ドラゴン
・作品

■3. inside outside (4/4火→4/5水)
以下の言葉を解釈せよ。
「内側にいると同時に外側。
  外側にいると同時に内側。」

Webブラウザの中と外をテーマにした。
・作品

Michael: わりとくだらないね。That's itって感じ。
Joel: これはトマトがデスクトップになるってことだよ。トマト・デスクトップだね。

■4. 伝言ゲームのシンボル化 (4/5水)
まず参加者全員で伝言ゲームをする。端からある言葉を伝え、逆の端まで順に伝えていく。
日本語、英語の問題もあって、どんどん言葉は変っていく。
極端に短くなったり、無い言葉がつけくわわっていったり。
そのゲームをしたあと、その経験をシンボル化(図案化)する。

ブレンダ・ローレルの劇場としてのインターフェイス論についての記事についていた
イラストを思いだしていた。
・作品

■5. 絵コンテ (4/6木?)
明晰に記憶のこっている出来事を10コマの絵で表わす。
美的なものでなく情報的なもの。それを元に作業する。

カナダにオーロラを見にいった経験を絵にした。
・作品

Joel: 自然物を見せるとき、人工物(ビル)を対比して見せているのがいい。
これをツールとして使って、違う作品につなげていってほしい。

■6. 町にでてまきつけて写真 (4/7金)
課題2で音楽を聞きながら描いたドローイングの中から、自分以外の人のドローイン
グの中から好きなものを一枚選び、町にでて、なにかにまきつけてその写真をとる。

段ボール箱にまきつけたり、草にまきつけたりした。
青山墓地にいき、丸いお墓に置いてとってみる。
路上におかれてる赤いコーンにもまいてみる。最後は自分にまいてとった。
・作品 

■7. 小指大の物のシリーズ写真 (4/7金)
小指大の物を使い、光源を一つだけにし、手に入る一番安いカメラを使い一連の写真をとる。

いつも持ち歩いているボールペンを撮影した。
大きなポスターを裏返しにおき、光源を一つだけにして、使いきりカメラで撮影する。
・作品

■8. 360度デッサン (4/8土)
有栖川公園にてデッサンの授業。顔の回り360度をデッサンする。

あまり描きこまずに大きな線を描いていく。
・作品

John: 線が自由なところがいい。そしてその自由さが一貫している。実はそれはとて
も難しいことだ。もっともっと描け。360度描いていくとき、遠景を描いてるときは
いいが、後にまわって近景を描くようになると、見え方が違ってくる。そのときにも
同じような自由さで描くのはとても難しい。やってみるといい。それができたらまた
同じところを描きつづける。二周目にはまた違うものが見えてくる。

■9. 粘土自画像 (4/9日)
粘土を使って自画像を作る。

自画像を比喩的にとらえるのではなく、写実的な形を作ることにした。
・作品

■10. black oil (4/9日→4/10月)
彼と彼女は外を歩いていた。彼は去った。彼女は待った。彼が戻ってきた。彼の手に
は黒いオイルがたまっていた。なにがあったか? 彼がどこかに行っているときなにが
あったか? 彼女が待ってるときなにがあったか?

英語のシンプルなストーリーが、ブラウザーの中をスクロールしていく。
・作品

John: スピードが一定なのがおしい。緩急をつければ他の表情が出せるのに。
Michael: いや、それはいいんじゃないか。横のスクロールバーを見ていたのだが、
本のようにお話がどこまできていて、いつ終るのかがわかって面白かった。
しかし課題には答えてないね。彼が行ってる間になにが起ったのか。彼女が待ってる
間に何をしていたのか。
John: 左右でheとsheをわけていたのはいいね。

ストーリーを物語るとき、人が分散して違う行動をとるときに、そのことをどう物語
るかは難しい。この課題はそこをクリアしてほしかったのだということなのだろう。

■11. he and she
he she からなるいくつかの文章。ここから作品を作る。

この課題はパスしてしまった。あまりにもとっかかりがなくどうしていいのかわから
なかった。これもMichaelの予想通りで、これが一番難しい課題だったろうということ。
「こういうなんの制約やひっかかりがない課題を、皮肉っぽくなくポジティブに語る
ことというのは簡単なことではない。」これをやってほしかったのだと、後でわかった。

■12. back wall project no.1: reflections (4/9日→4/11火)
壁にはってある14個の課題のうち二個を選んでやる。
no.1として、水、光、タイポグラフィーなどの反射を使った作品を作る。

車のボンネット、ミラー、空、地面、影などを撮影し、それを元に映像を作った。
・reflections 20MB (30frame ver. 70MB)

Michael: とてもいい。black oilの課題と共通する構造がある。説明されなくても、
あなたが作った作品だということがわかる。つまりそこにあなたがあるということだ。
繰り返しのわかった部分がちょっとつまらなく感じたけど。

■13. back wall project no.2: go into the city (4/11火→4/12水)
no.2として、町にいく、知らない所、行ったことがない所にいき、記録する。形を与える。

神田川沿いに、西新宿のあたりを歩く。それを立体視で写真にとっていく。
できた写真を二枚づつ巻物のような形につなげた。
・作品

Michael: 最後の三つの課題全てが違う形なのに、それぞれに同じような構造をもっ
ている。なにも説明されなくてもあなたが作ったのだとわかる。意図したことだろう
が、みんなが見入っている。すばらしい。たとえおかげで僕が見れなくても。
John: この階段の写真みたいに、シンプルな形で構成したほうがよかったんじゃない
か。いくつかの写真はよくて、いくつかはよくない。全体としては面白い。

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