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qwikWeb: 協働活動のためのインテリジブルWebシステム
― だれでも構築運営できるコンテンツ流通空間の実現に向けて ―
情報技術研究部門 江渡 浩一郎,濱崎雅彦,西村拓一 →
■概要
- qwikWebは,どのようにして始まったか
- qwik.jpの歴史,これまでの運用を振り替える
- qwik.jpの現状の利用形態を分析
■qwikWebの着想
- 小さなグループにおけるコミュニケーションを考える
- グループウェア: 一般には企業向け
- 適切なコミュニケーション・システムが見当たらない
- 例: ネット上のソフトウェアの共同開発
- 例: 大学の研究室
■メーリングリスト: 一番手軽なグループウェア
- 何もなかったら何を使うか
- メールで連絡をとるだろう
- 一番簡単で誰でも使えるシステムである
- 欠点: 情報を組織化することができない
- 情報をまとめていくのが苦手である
■WikiWikiWeb: 手軽な情報共有システム
- Webブラウザから,ページの作成・編集を行える
- 非常に柔軟なシステムで,多様な情報を整理できる
- 欠点: いつだれが変更したのかわからない
- 毎日ページを見ないと,更新が伝えられない
- 誰もアクセスしないと,廃れていってしまうことも
■qwikWeb: メーリングリストとWikiWikiWebを統合
- メールを送るだけで,メーリングリストとWikiサイトが同時に作成される
qwikWebデモンストレーション→
- Wikiの基本形: ブラウザ上で簡単にページを編集できる
- 簡単な記法で構造を記述.ページ間リンクも作れる
■メーリングリストと統合した利点
- メーリングリストのメンバーだけがアクセスできるプライベートなWikiが簡単に作れる
- 注: 従来のWikiはメンバー管理が面倒だった
- Wiki上での編集記録がMLに通知される
- 編集されたら,ちゃんとみんなに伝わる
- 誰が編集したのかがみんなにわかる
■メールとWikiの融合
- メーリングリストに送られたメールは自動的にWikiページになる
- メールのフッター, メールの最後に自動的にURLがつく
- 画像添付, 添付ファイルもWikiに蓄積される
- 後からファイルを取り出すのに便利
- 画像添付はアイコン化して表示される
■使い方の自由度の高さ
- 最初は単なるメーリングリストとして使う
- 情報を組織化する必要が出たときに始めてWikiとして使いはじめる
- 例: 合宿をする,共同で文章を書く,など
- 送られたメールが蓄積されるため,過去を振り返るのが容易
- 自分一人だけが使うという用途もある
■qwik.jpのサービス
■qwik.jpの誕生〜歴史
- 2003年8月 qwik.jp稼働開始
- 2004年9月 フリーソフトウェアとして一般公開
- 2004年10月 未踏プロジェクトに採択
- 2005年2月 Interaction 2005で口頭発表
- 2005年10月 国際Wikiシンポジウム(WikiSym2005)にて口頭発表
- 国際Wikiシンポジウムの運営委員に就任
- 現在にいたる
■qwikWebの普及
- Rubyを開発したネットワーク応用通信研究所,IPA CodeBlogプロジェクト,沖ソフトウェア株式会社など,プロ中のプロの集まる組織で利用されている
- 開発者メーリングリストでの報告より推定すると,20件程度の組織で利用されている
- Software Designにて「qwikWeb特集」が掲載された影響が大きいと思われる
■国内でのWiki普及にむけて
- 「Wikiの本質」についての論文を,Linuxカンファレンス,未来心理,人文情報学シンポジウムで発表
- Wikiをテーマとした講演を行う (オブジェクト倶楽部主賓講演,Yahoo!社,多摩美,慶応大学)
- Wikiをテーマとしたインタビューを受ける (新建築, CONTENT'S FUTURE, 10+1)
- Wiki普及にむけての団体「Wikiばな」を推進
■qwik.jpの現在
- 運用開始より4年経過.概略をまとめる.
| MLの数 | 3110個 |
| 平均ユーザ数 | 7.7人 |
| 平均活動期間 | 116.2日 |
| ユーザの数 | 18159人 |
| 平均参加ML数 | 1.4個 |
■ログ解析手法
- ログの中の個人情報(メールアドレス)を暗号化
- プライベートWikiのみを対象に解析する
- メールを扱ったシステムのため,spamの影響を排除することが大変だった
■qwik.jpの成長
- 直線的に延びてきた
- メディア掲載による急激な延びがある
- ユーザ数
メールアドレス数.名寄せはしていない
■MLとwiki利用
- 横軸はmonth,縦軸はサイト数
- 7割のMLがwikiを利用
- ML+wikiは7割の支持を得ていると言える
■qwik.jp現状のまとめ
- ML+wikiという利用形態は7割程度の支持を得た
- 利用者の4割程度がwiki機能を利用
- 利用者の1.5割程度がwikiの編集機能を利用
■今後の課題
- qwikWebの特徴として利用形態の自由度の高さがあげられる
- そのため,サイト毎に利用形態がばらばらである
- 本来はサイト毎に利用解析をする必要がある
- 利用形態の違いを反映するには,グループの人数毎に分析するといいかもしれない
■まとめ
- 手軽で自由度の高いコミュニケーションシステムqwikWebを開発した
- qwikWebは20件程度の組織で導入実績がある
- 無償の実験利用環境qwik.jpを4年間運用してきた
- アクセス解析より,ML+Wikiは7割程度の支持
- 国内でのWiki普及を推進している
Last modified: 2007-11-27